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「インターネットビューカム VN-EZ5」の詳細インプレッション 2001/4/20
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安価で高機能のNTT DoCoMo「eggy」が普及する中、SHARP「VN-EZ5」の動画・静止画カメラとしての機能を、さらに詳しく見てみましょう。詳細分析…とは言いながら、撮影画像に対して主観的なコメントを付けるに過ぎませんが。購入を考えている方には、何かのお役には立てると思います。
「eggy」は、ほぼ「VN-EZ5」と同等のMPEG-4動画撮影機能を持っています。しかし、だからと言って「eggy」と「VN-EZ5」は全く同レベルのデジカメではありません。通信機能やWebブラウジング機能以外の「デジカメ」としての機能部分だけで比較すれば、やはり「VN-EZ5」は「eggy」よりも優れた静止画・動画カメラです。「eggy」を入手して使ってみて、逆に「VN-EZ5」の良さを再認識した部分があります。個人的には、「eggy」が売れることでMPEG-4動画の面白さが広く認識され、結果的に「VN-EZ5」が再評価されるとうれしいのですが…
動画の画質を見る
「VN-EZ5」は人気のないデジカメなのか、Web上にはあまり画像掲載例がありません。まずは、都内(渋谷スペイン坂/公園通り)で撮影した「VN-EZ5」の動画を見て下さい。既に多くの方は「eggy」の動画の方が馴染みがあるようなので、比較してみると面白いのではないかと思います。
解像度感は「eggy」で撮影したものと基本的には変わりがありませんが、色合いは「eggy」とは異なります。この撮影を行ったのは快晴下で、時刻は3月中旬の午後3時頃。ホワイトバランスはオート設定のままです。「VN-EZ5」の撮影画像は、実際に体感している雰囲気よりも色温度が低いというか、クールな画像に感じます。「eggy」の方が赤みがかっていると思います。 また、全体的に実際の明るさよりも暗い感じの画像になります。このあたりは、賛否が分かれるところでしょう。
なお、上段がFINEモードで撮影したそのままの動画、下段が同じ画像を「PixLab」を使ってビットレートを落としたものです。アクセスラインがISDN回線程度の方は、下段でご覧下さい。
低照度下の撮影
薄暗いカフェの店内で動画を撮影してみました。「eggy」が暗い場所での撮影に強いのはご存知のとおりですが、「VN-EZ5」も暗い場所での撮影にはかなりの実力を発揮します。
ここでも、色合いに差が出ます。人工照明下でも「eggy」よりは赤みが少ない画像になります。「VN-EZ5」の方が、実際に目で見た色に近い感じです。
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インターバル動画
「VN-EZ5」にも、インターバル動画撮影機能が備わっています。最初の画像は、渋谷の雑踏を歩きながら撮影しました(×10)。2番目の画像は非常に暗い居酒屋の店内で、同じく×10で撮影したものです。暗い店内でよく撮れていると思います。こちらは動きがほとんどない画像ですが、それが逆に面白いような気がします。
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デジタルズーム
「VN-EZ5」にも、「eggy」と同じくデジタルズーム機能を持っています。撮影中に十字キーの左右部分を押すことで、自由にズームアップ・ダウンができる点は「eggy」と全く同じです。
この画像は、定点で撮影しながらズームアップ・ダウンを繰り返したものです。「VN-EZ5」の方が、ズームアップ時の画像の劣化が少ないような感じを受けるのですが…いかがでしょうか。
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静止画を徹底分析
先に触れたように、130万画素とは言え1/3.6インチとサイズが小さいCCDを採用しているので、ノイズが多くてダイナミックレンジが低いのではないかと心配される方も多いでしょう。しかし、こうして見る限り、それほどノイズも気にならず、破綻の少ない静止画が得られます。画素相当の十分な解像度感もあります。
色については、動画と同じく明らかに「クール」な傾向があります。全体的に色彩感が希薄で色ノリがよくない画像と言えるかもしれません。なんとなく、少し色合いを暖色系の方向に補正してやりたくなります。
しかし、上段3枚目のブティックのショーウィンドウ内を撮影した画像など、非常に雰囲気があるものに仕上がっています。また、道端のバイクを撮った画像を見ると、それなりの質感も表現しています。
「eggy」の静止画と較べると、決定的とも言える画素数の違いによるアドバンテージがある他、撮影インターバルが短いので気持ちよく撮影できるメリットがあります。 ※原画は640×480dotに縮小してあります。
使用感
「インターネットビューカム VN-EZ5」をあらためて使ってみて、やはり非常によいカメラだと思いました。 まずは、おもちゃのような「eggy」よりもデザインや質感に優れていると思うのですが、これは当然でしょう。
ホールド感も「eggy」より優れています。「eggy」は撮影にあたって基本的には両手で構える必要があるのですが、 「VN-EZ5」は手ブレをあまり気にする必要のない動画撮影時には片手で撮影できます。
次に、レンズ部の回転を、片手で撮影しながらカメラを構えている右手の親指で自由にコントロールできる点が優れています。「eggy」は左手でコントロールしなければなりません。
また、「eggy」と較べて優れていると思うのは、動画と静止画の切り替えです。「eggy」の場合は、1つのボタン(MODEボタン)を押すと交互に動画・静止画が切り替わる方式で、これはこれで簡単でよいのですが、現在の状態が動画撮影スタンバイ状態になっているのか、静止画撮影スタンバイ状態になっているのか、画面上のアイコンを見なくてはわかりません。しかし、 「VN-EZ5」は、動画、静止画、音声録音のそれぞれのMODE表示ランプがあるので、現在の状態を一目で把握できるのです。これはささいなことですが、私にはうれしいことです。
そして、静止画のアドバンテージは絶大です。「eggy」がいくらVGAカメラにしては画質がよいとは言っても 、「VN-EZ5」の静止画よりは劣ります。
さらにNTSCアナログビデオ信号のリアルタイムエンコード機能を持つ点も、大きなアドバンテージとなります。なんといっても、TVやビデオデッキとVN-EZ5をAVケーブルで直接接続して、アナログ動画をそのままMPEG-4動画に圧縮録画することができるのですから。
「VN-EZ5」の唯一の弱点は、記録メディアにスマートメディアを使う点かもしれません。記憶容量面や取扱いの簡便さ、コネクタの汎用性などの点で、スマートメディアは多少使いにくいところがあります。
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