■ベルギー料理とレストラン

 「ベルギー料理」というジャンルがあるのかどうか知らないが、ブリュッセルの郷土料理というのは、要するにフランドル地方の郷土料理…ということらしい。感動するほど美味しい料理もないが、まずいと思った料理もない。
 今回食べたベルギー料理は、次のような料理である。


・Moules au Vin Blanc(ムール・オ・ヴァン・ブラン):ムール貝の白ワイン煮、フライドポテト添え


・Carbonnades Flamandes(カルボナード・フラマンド):牛肉の黒ビール煮


・Chicon au Jambon(シコン・オ・ジャンボン):シコンのグラタン


・Waterzooi(ワーテル・ゾーイ):チキンと野菜のクリームシチュー


・Stoemp(ストゥンプ):野菜のピューレ

 いずれもビールとともに、美味しく頂いた。基本的にはシンプルな料理が多い。また「煮た料理」が多いのも、アメリカあたりとは違うところである。
 他に、Anguilles au Vert(アンギーユ・オ・ヴェール):ウナギのグリーンソース煮…なども有名らしいが、どんな味なのか不安だったので今回は食べていない。

 基本的には、ハムとチーズとパンが美味しいので、サンドイッチ類で十分に満足できる。特に生ハムやサラミは非常に美味しいと思った。
 あと不思議な食べ物に「アメリカン」と称するサンドイッチがある。これは「ビーフのタルタル」と書いてあるのでどんなものかと思ったら、「マヨネーズであえた生のハンバーグ」のようなものだ。このペースト状の「タルタル」がパンに塗りつけてある。
 もう1つ、「ベルギー・ラッキョ」(ネーミングは私)も面白い。これは、小指の先ほどの小さいタマネギ(…だと思う)を酢漬けにしたもので、ラッキョのような食感がある不思議な食べ物だ。最初は「なんだこりゃ」って感じだったが、ビールによく合うので、慣れたら食べられるようになった。

タルティーヌ・アメリカン
(上に乗っているのが「ベルギー・ラッキョ」)
   
生ハムのタルティーヌ

サラミ
   
ハムの盛り合わせ

ホテルの朝食(ハム・チーズ・パン・ジュース・コーヒー)
   



 今回の旅行では、「本格的な高級レストラン」には、ほとんど入っていない。ブリュッセル市内には、テラス席を持つ、ビアカフェやブラッセリーがたくさんあり、こうしたところで、気軽にビールと食事を楽しむことができるからだ。
 レストラン街と言えば、グラップラスに近いイロ・サクレ地区などが有名だが、いかにも観光客向けの店が多く、客引きも多いので、あまり入る気がしなかった。中心部をちょっと離れたSte-Catherine大聖堂周辺や証券取引所近辺の方が、落ち着いて食事ができる。
 特に、証券取引所近くのファルスタッフ(Falstaff)やル・シリオ(Le Cirio)あたりは気軽に入れるし、ビールの種類も多く料理も美味しいのでお勧めである。

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